<Header>
<Author: 高適>
<Title: 自薊北歸>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 漢文無假名>
<style2: 日本漢文訓讀無假名標注>
<TranslatedTitle: 薊北より歸る>
<BookPage: 223-224>
<UsedPage: 2>
<Feature: 1>
<End Header>
<Poem>
驅馬薊門北，
北風邊馬哀。
蒼茫遠山口，
豁達胡天開。
五將已深入，
前軍止半廻。
誰憐不得意，
長劒獨歸來。
<End Poem>
<Translation>
わたしは薊門の北のあたりを馬にまたがって南に向かって走っている。 吹きつけてくる北風に邊境産の馬のいななく声もかなしげである。ふりかえってみると、遠い山 なみにかかるところ、遙かかすんで見え、ひろびろとした胡地の空が開けている。五人の將軍は、すでに敵中深く突入した。それが非常な苦戦におちいって、先鋒の部隊はわずかにその半数が生還したにすぎない。自分はある使命をもたらしてわが軍の本營に向かって出て行ったが、それもはたすことができず、なんのためにわざわざこん な遠くまできたのかわからない。長い劍をぶらさげながら、なんの力もなく歸ってくるこの姿を、誰が同情してくれようぞ。
<End Translation>
<Formatted Translation>
わたしは薊門の北のあたりを馬にまたがって南に向かって走っている。 
吹きつけてくる北風に邊境産の馬のいななく声もかなしげである。
ふりかえってみると、遠い山 なみにかかるところ、遙かかすんで見え、
ひろびろとした胡地の空が開けている。
五人の將軍は、すでに敵中深く突入した。それが非常な苦戦におちいって、
先鋒の部隊はわずかにその半数が生還したにすぎない。
自分はある使命をもたらしてわが軍の本營に向かって出て行ったが、それもはたすことができず、なんのためにわざわざこん な遠くまできたのかわからない。
長い劍をぶらさげながら、なんの力もなく歸ってくるこの姿を、誰が同情してくれようぞ。
<End Formatted Translation>